不動産物件やオークションサイトなど、価格が変動する商品を扱う人向けに、複数サイトの「変化」を自動で見つけるWebサービス「サイトチェッカー(仮称)」を個人開発×AIで進めています。 コンセプトはシンプルで、監視したいページのURLを登録するだけで、そのページに起きた変化を教えてくれるというものです。この記事では、なぜこのサービスを作ろうと思ったのか、現在どこまで動いているか、そして今いちばん頭を悩ませている技術的な課題を、開発途中の状態のまま正直に記録します。

なぜ「サイトチェッカー」を作るのか

不動産業者やオークションサイトの利用者など、価格変動のある商材を扱う人の多くは、複数のサイトを毎日自分の目で見比べています。値下げされた物件、新着で出た掘り出し物、再出品された商品——こうした「変化」は、見つけた人から順に商談や入札に動ける、いわば商機そのものです。しかし対象サイトが増えるほど、目視でのチェックには限界が来ます。見る時間帯や巡回順によって発見が数時間〜数日遅れることもあり、その間に他の人が先に動いてしまえば機会は失われます。

私は元ゲーム開発エンジニアで、現在はビジネスアプリの企画・開発をClaude Code × CodeXを使った個人開発で進めています。「動くものにしか、人は興味を持たない」という考え方を軸に、まずは自分自身が欲しいと思える「変化に気づく仕組み」を、個人開発×AIでどこまで実用的に作れるか試してみることにしました。

コンセプト:URLを登録するだけで、変化に気づける

サイトチェッカーの設計思想は一貫していて、「監視したいページのURLを登録するだけで使える」ことを最優先にしています。専門知識がなくても、不動産ポータルの物件詳細ページや、オークションサイトの出品ページのURLをそのまま貼り付ければ、そのページを対象にした監視が始まる状態を目指しています。

変化を見逃さない=商機を失わない。 サイトチェッカーが目指しているのは、価格の上げ下げや在庫の有無といった「変化」に、人力の巡回よりも早く、確実に気づける運用です。

現状の開発状況

現時点では、実際に動作するテストサイトができあがり、URLを登録してそのページを監視する基本機能は動いている状態です。まだ一般公開はしておらず、自分の手元で複数の不動産サイト・オークションサイトのURLを登録しながら、検知の精度や使い勝手を検証している段階です。

ここまでは想定どおりに動いていますが、ここから先——「取得した内容の、何をもって“変化”と判定するか」で、今まさに手が止まっています。

一番の壁:サイトごとの「違い」をどう自動で判定するか

価格監視と言葉にすると単純に聞こえますが、対象サイトが1種類に決まっているわけではないところに難しさがあります。不動産ポータル、オークションサイト、フリマ系サイトはそれぞれHTMLの組み方も、価格の表示位置も、更新のされ方もまったく違います。ある特定のサイト専用に作れば早く動きますが、それでは「色々なサイトを監視したい」という本来のニーズに応えられません。今、具体的に検討しているのは次のような観点です。

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「価格らしき場所」をサイトごとの決め打ちなしで見つけられるか

サイトごとに価格を囲むclass名やページ構造が異なるため、特定サイト向けのルールを1つずつ手で書いていく方式では、監視できるサイトの種類が増えるたびに個別対応が必要になってしまいます。ある程度汎用的に「価格らしき数値」を見つける仕組みにできないかを検討しています。

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意味のない変化を「変化」として誤検知しないか

広告枠の入れ替わりや、閲覧数・更新日時のようなページ側の表示だけが変わるケースまで拾ってしまうと、通知が意味を持たなくなります。ユーザーが本当に知りたい変化(価格・在庫状況など)と、無視してよいノイズをどう切り分けるかが精度を左右します。

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JavaScriptで描画されるサイトにどこまで対応するか

サイトによっては価格情報がページ読み込み後にJavaScriptで表示されるため、単純にHTMLを取得するだけでは中身が空になることがあります。どこまでのサイト形式を対象範囲に含めるかも、精度と開発コストのバランスを見ながら判断中です。

これらはどれも「絶対解」があるわけではなく、実際に色々なサイトのURLを登録して試しながら、判定ロジックを少しずつ育てていくしかない部分だと感じています。ここは机上で設計するより、動くものを触って直す個人開発×AIらしいやり方が向いている領域だと考えています。

あえて後回しにしていること:定期自動実行より先に「登録」と「スキャン」

本来この手のサービスは、決まった時間に自動でサイトを巡回し続ける「定期自動実行」があってこそ価値が出ます。実際、最終的にはそこを目指しています。ただ、現段階ではあえて定期実行の実装を後回しにし、「URLを登録する」「登録したページを手動でスキャンする」というコア体験を固めることを優先しています。

理由は単純で、変化の判定ロジックが安定していない状態で自動実行だけ先に作ってしまうと、誤検知だらけの通知が定期的に飛んでくる仕組みができあがるだけだからです。それでは商機を見逃さないどころか、通知自体が信用されなくなってしまいます。まずは人が「スキャン」ボタンを押した時に、正しく変化を検知できることを一つずつ積み上げてから、自動化に進む順番にしています。

まとめと今後の展望

サイトチェッカー(仮称)は、不動産業者やオークションサイトの利用者のように、価格変動のある複数サイトを日常的に見比べている人に向けて、「変化を見逃さない=商機を失わない」運用を届けることを目指した個人開発プロジェクトです。現状はテストサイトが動き、URLの登録・スキャンという核となる部分は実装済み。一方で、サイトごとの違いを吸収しながら変化を自動判定するロジックは、まさに試行錯誤の最中です。エンジニアではない不動産・オークション業務の担当者でも、URLを貼るだけで使えることをゴールに据えています。

判定ロジックの精度が固まり次第、定期自動実行や通知機能(メール・LINEなど)の実装に進む予定です。動くものができ次第、この開発記の続報としてまとめていきます。